「漫画やアニメを実写化するのをやめてほしい!でも、なぜ漫画やアニメで成功しているのに、実写化で失敗するんだろう?」
今回は、こんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 漫画やアニメの実写化が失敗する理由
- 漫画やアニメを実写化し続ける理由
- 漫画やアニメの実写化が失敗する原因
- 漫画やアニメの実写化に対する作者の本音
「漫画やアニメがなぜ実写化し続けられてるのか」を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
「漫画やアニメを実写化するのをやめてほしい!」という反対意見は多い
現在までに、様々な漫画やアニメの実写化が行われています。
しかし、漫画・アニメファンは納得しておらず、「漫画やアニメを実写化するのをやめてほしい!」という反対意見が多いのが現状です。
近年では、人気作品『古見さんは、コミュ症です。』や『ホリミヤ』の実写化が決まって、ファンが反対しています。
漫画やアニメの実写化に反対意見が多い理由
ここまで漫画やアニメの実写化に反対意見が多い理由は、やはり漫画やアニメと比較してしまうからでしょう。
漫画やアニメは、いわば空想の世界。漫画やアニメでしか表現できないようなことを実写化しても、それ以上の内容に仕上る可能性はかなり低いです。
それでも内容自体は同じなので、様々な角度から比較してしまう人が多く、反対意見も自然と増えていくと考えられます。
また、漫画やアニメを実写化して成功したケースは少ないことから、「好きだった作品を汚されたくない」と思って実写化を反対していることも。
要するに、「漫画やアニメの実写化をただ認めていない」という理由で反対しているだけです。
「人気やし実写化したら売れるやろ」って発想が見え見えやから、漫画やアニメの実写化は基本反対してる勢。
実際に実写化で失敗した漫画やアニメ
- 継国鋼の錬金術師
- ルパン三世
- 進撃の巨人
- 黒執事
実際に実写化で失敗した漫画やアニメは様々ありますが、特に多くのファンから酷評だったのは、上記の4作品です。
中でも『黒執事』の評価はかなり低く、映画評判サイトでもあまり良い評価を受けていません。
やはり、漫画やアニメを見ている人にとっては、実写化を受け入れることは難しいのでしょう。
反対意見が多いのに漫画やアニメを実写化し続ける理由
反対意見が多いのに漫画やアニメを実写化し続ける理由は、単純に儲かるからです。
SNSでは漫画やアニメの実写化に対して反対意見を述べていることが多いものの、ビジネス的な観点から見ると、意外にも成功しているケースが多いです。
例えば、先ほど実写化で失敗した漫画やアニメとして紹介した『進撃の巨人』の興行収入は、前編が約31億円・後編が約15億円と、大成功を収めています。
また、実写化は製作費用が安くて、万が一失敗しても大きな損失にならない点も、漫画やアニメを実写化し続ける理由になります。
ちなみに、原作使用料が『テルマエ・ロマエ』の場合100万円だったそうです。それで数億円の稼ぎが生まれるのなら、実写化を続けない手はないでしょう。
漫画やアニメの実写化が失敗する原因
- 原作の内容の改変
- キャスト選びがいい加減
- 完結までの無理やり感
漫画やアニメの実写化が失敗する原因は、主に上記の3つです。
原因① 原作の内容の改変
実写化された映画によっては、放映時間の都合上なのか漫画やアニメとは違う内容や設定に変更されています。
原作の内容の改変すれば、当然原作ファンから強い反感を買い、炎上します。結果として、漫画やアニメの実写化が失敗するのです。
「漫画やアニメにはなかったIFルート」という目線から見ると面白いと思います。しかし、どんな理由があろうとも、まずは忠実に再現してファンを納得させれば、実写化を失敗することも少なくなるはずです。
実写化された映画の中でも、個人的に「これは・・・」と感じた内容の改変を紹介しましょう。
- 『進撃の巨人』
リヴァイ兵長を「シキシマ」という名前に変更 - 『恋と嘘』
男性主人公を女性主人公に変更 - 『約束のネバーランド』
登場人物の年齢を12歳→16歳に変更
原因② キャスト選びがいい加減
漫画やアニメの実写化では、ジャニーズや人気俳優が主人公に選ばれることが多いです。
ジャニーズや人気俳優を使うこと自体は良いのですが、問題はキャラ設定と全然合っていないこと。キャラ設定を無視したキャスト選びに、多くの原作ファンから反感を買っているケースをよく見かけます。
例えば、人気作品『暗殺教室』の実写化では、Hey! Say! JUMPの山田悠介さんと嵐の二宮和也さんが出演していて、原作ファンからは「ジャニーズファンのための映画だ」と非難されていました。
「ジャニーズや人気俳優を使って客を呼び込む」というのはビジネスモデルとしては成立していますが、漫画やアニメの実写化に限っては難しいのでしょう。
原因③ 完結までの無理やり感
漫画やアニメは、完結するまでに何ヵ月・何年間もの時間がかかりますが、映画は約2時間程度で内容をまとめる必要があります。
そのため、多くの実写化では内容を縮めて放映されています。
それが原因で完結まで無理やり感を感じて、実写化が失敗するケースが多いのです。
時間が足りないから仕方がないとはいえ、内容が濃い漫画やアニメは、せめて前編と後編に分けて放映してほしいものですね。
漫画やアニメの実写化に対する作者の本音は?
漫画やアニメの実写化に対する作者の本音は、作者によってバラバラです。実写化を感謝するような作者もいれば、内容のひどさに批判している作者もいます。
例えば、人気恋愛作者『orange』の作者・高野苺さんは、実写化に関する不満や「実写版映画を見ない」とTwitterにつぶやいていました。(今は削除されています)
原作に思い入れがあったからなのか、作者にそぐわない内容になったからなのか分かりませんが、原作者が上映中に不満を言ったり実写版映画を見なかったりするのは異常事態です。
結局のところ、ほとんどの作者の本音は分からないままですが、少なくともマイナス意見があることは事実です。
奇跡的に漫画やアニメの実写化で成功した作品もある
漫画やアニメの実写化に関して否定的なことが多いですが、奇跡的にビジネス的にもファン的にも納得できる、いわば「実写化で成功した作品」もあります。
中でも、漫画やアニメの実写化で大成功を収めた映画を紹介しましょう。
- 『るろうに剣心』
- 『今日から俺は!!』
- 『のだめカンタービレ』
- 『デスノート』
上記のような大成功を収めた実写版映画は、どれも原作内容を忠実に再現し、キャラにピッタリなキャストが選ばれています。
「漫画やアニメの実写化をやめてほしい」という否定的意見が多い中、ここまで人気があるのはすごいことだと思います。
漫画やアニメを実写化するなら、個人的には『クローズ』や『東京リベンジャーズ』などのヤンキー作品にしてほしいです!
実写化をやめてほしい漫画・アニメ
深夜アニメが人気沸騰中の近年から、今後漫画やアニメの実写化が増えることが想像できます。
ここでは、様々な漫画やアニメの中でも個人的に実写化をやめてほしい作品を紹介しています。
実写化される可能性があるのかどうかも考察しているので、ぜひチェックしてみてください。
鬼滅の刃
鬼滅の刃は、主人公・竈門炭治郎が鬼となった妹を人間に戻すために、そして悪い鬼を討伐するために鬼狩りの道を進む物語です。
分かりやすいストーリーと細かな心理描写で、子どもから大人まで楽しめる内容となっています。
深夜アニメであるにも関わらずフジテレビ土曜プレミアムで放送されたり舞台がすでに公演されているなど、異例な人気を誇る鬼滅の刃は、実写化されるのも時間の問題だと考えらえるでしょう。
鬼滅の刃で描かれているきれいな描写を実写で表現しきれないと思っているので、個人的には実写化をやめてほしいです。
呪術廻戦
呪術廻戦は、呪いの王「両面宿儺」の指を喰らって呪いを宿した主人公・虎杖悠仁が、呪いを祓うべく奮闘する物語です。
『鬼滅の刃』に続いて大ヒットしたアニメで、様々な番組で紹介されるほど人気を誇っています。
呪術廻戦も現状の人気を考えると実写化される可能性は高いものの、キャストに納得できなさそうなので、できれば実写化はやめてほしいですね。
実写化された五条先生、見たくないです・・・。
SPY×FAMILY
SPY×FAMILYは、凄腕スパイの主人公・ロイド・フォージャーと暗殺者の女、超能力者の少女が築いたニセ家族の様子を描いた物語です。
「ハラハラ×ほのぼの」という異色の設定が面白く、まだコミック版しか出ていませんが、今後アニメ化されるのもおかしくないほど人気があります。
今までの傾向から「コミックで人気が出る → アニメ化される → 実写化される」の流れを予想できることから、SPY×FAMILYの実写化も十分考えられます。
内容面では実写化しても問題ないと思いますが、問題はキャストです。キャラ設定を無視してジャニーズや人気俳優を使いそうなので、あまり実写化してほしくありません。
まとめ
今回は、漫画やアニメの実写化の反対意見が多い理由や実写化が失敗する原因などを紹介しました。
漫画やアニメの実写化は失敗しているイメージがあります。
しかし、興行収入を見ると、多くの実写版映画が成功していることが分かります。
「漫画やアニメの実写化をやめてほしい」という意見は変えませんが、今後も実写化が続くことも事実です。
これからも同じような内容になることも予想できるので、漫画やアニメの実写化が嫌な場合は、見るのをやめるか「1つの別映画」として見ることをおすすめします。